ワールドワイドウェブ(World Wide Web=WWW)の略称、あるいは別名をウェブと呼ぶ。欧州核物理学研究所(CERN)のティム・バーナース=リー氏が所内の論文閲覧システムとして1994年に開発したシステムを基礎としてインターネットやイントラネットで標準的に用いられるドキュメントシステムを意味する。HTML(Hyper Text Markup Language)というプログラム言語で表現し、その文書の論理構造や表現形式を記述する。結果、文書の中に画像や音声や製造などのデータの取り込み、他の文書の位置関係への連続性をつくることで、ハイパーリンク構造体にすることができる。かつては、ハイパーメディアの決定的な表現形式とされたが、ハイパーという言葉が差別用語ということでマルチメディアの表現形式となってしまった。特に95年頃からインターネット標準のドキュメントシステムとしてスタンダードな表現方式になった。現在では地球環境上でのコンピューターネットワークでのWWW網そのものを指示する最もインターネットで利用されるアプリケーションになっている。WWWで用いられる技術についてはIETF(Internet Engineering Task Force)のさらに下部組織であるW3Cが標準化を行っている。 デザインが、いわゆるウェブデザインに関わる場合には、3つの目標が設定できる。まず、ウェブでのグラフィカルなデザイン表現そのものである。次にはハイパーリンク構造の合理的なディレクトリーリンクデザインであること。さらにこれは、ユニバーサルデザインを意識したウェブ・アクセシビリティが求められる。 特に障害のある人たちが容易にWWWにアクセスできることを目指し、ウェブのコンテンツ からの情報入手バリアフリーでかつノーマライゼーションであることが社会的な規範として求められている。すでにウェブデザイナーという職能も確立しているが、そこで求められる最も根本的なことは、ネットワークのブラウジングによる情報形式であるウェブデザインそのものの革新的な表現を行うことである。