「日本医工学治療学会第25回学術大会」にて川崎和男教授による大会記念講演「PKD(Peace Keeping Design) as socio design」が行われました。
第25回学術大会のメインの講演として位置づけられた本講演には、200名弱の医師・看護師を含む医療従事者、大学関係者、学会関係者、一般の方々が詰めかけ、盛大に執り行われました。不況における先端デザイン医工学のめざすべき姿について4つのテーマを中心に語られました。まずサラ・ペイリン氏がご使用されたことで一躍有名になったKazuo Kawasaki Ph.D. の眼鏡と、共同研究を行っている東京大学においてヤギへのインプラント実験が行われた人工心臓を例にとりデザインの影響力についてお話されました。次にPKOやPKFに代わる社会貢献活動であるPKDについて話され、その社会的機能・性能・効能によって1日5$以下の収入で暮らしているBOP(Bottom of Pyramid)層を対象としたビジネスと貧困削減を両立するプロジェクトについてのお話まで展開されました。また国家プロジェクトとして進めているプロジェクト、i-Shake Sphere プロジェクトについても話され新たな外科手術・臨床検査のカタチも提案されました。
講演後には大阪大学未来医療センターの所長でもある澤芳樹大会長から感謝状と記念品が授与され、盛況のうちに終了しました。