「先端デザイン医工学の提案」と題して川崎教授の講演が行われました。医療と工学との学際領域にあたる本学会には、医学系や工学系をバックボーンとした研究者を中心として来場者を集めました。
座長の生田幸士先生と石原謙先生からの紹介に続き、今回の生体医学工学会でも斬新な試みとして位置づけられる本シンポジウムの最初としてスタートしました。
冒頭では、プレゼンテーション概要につづき、医工連携ということはあり得ず、医工学とデザインによって尊敬されるものづくりにつながるとの提言がなされました。具体的なデザインとして、眼鏡から人工心臓、そして、先端的な外科手術システムの事例を提示しました。そして、Bottom of Pyramid(BOP)のコンセプトとPeace-Keeping Designとの関係を論じ、これからの先導的な役割を語りました。
質疑応答では、BOPとリハビリテーションの関係についての質問から、日本におけるリハビリ概念に欠けるResignの考え方を提示など、活発な議論が起きました。
シンポジウムでは、國本先生、長倉先生、石原先生、そして生田先生との講演が続き、最後には生田先生から未来MEデザインの設立の発表をもって熱い議論のうちに終了しました。