第6回「澤 芳樹」氏
コンシリエンスデザイン
第6回目の「KK塾」は親友であり同僚、そして今や医学系研究科長の澤教授にお願いしました。おそらく、TV医療ドラマでは有名な心筋の再生医療を知る機会だったはずです。心臓移植では国際的な権威ですがそれこそ阪大の心臓外科医どころか緊急医療医としても医学界では相当の人間生死の現場で経験を持つ医師です。そして、世界でそれも日本の最も慎重し過ぎる薬事法を「ハートシート」適用させた教授です。「ハートシート」は患者自身の腿の筋肉を培養して、細胞シートを心筋シートにして患者の心臓に張り込むことで、心臓移植どころか、心臓を再生させてきました。この実績は日本の薬事法を薬剤でもなく医療機器でもなく細胞シートを日本の国内法に適用させてしまいました。これは特に米国を刺激し、今では世界中からメディカルツーリズムとして阪大病院にての手術を可能にしています。澤教授は、心臓外科医だけではなく、無論次世代の医師養成だけではなく、大阪を中心とした「街づくり」の中心人物になっています。私自身、私の心臓から身体は阪大にすべてを任せています。工学研究科から私のミッションである「コンシリエンスデザイン看医工学寄附講座」も今では医学系研究科にて、医学・看護学・保健学、そしてその周辺から、まだ発表待ちの医療機器、その動物実験、医療環境デザイナーなどは、すでに、「コンセプトからのイノベーション」ではなく、「ラインからのアライアンスイニシアティブ」としてやがて公表されることになることを狙っています。「コンシリエンスデザイン」対「レジリエンスデザイン」はまさにデザインの本質である発想は「コンセプト」からは逸脱しています。「lineによってmagic balletなgigがgood vibes」になること。「デザイン思考」がイノベーションを生み出すと勘違いしている現代日本を変えます。「コンシリエンスデザイン」だからこそ、その実例を看医工学で実際例を紹介講演してもらいました。生老病死をAIによるゲノムからの再生医療は医療環境を超えて新たな街づくりに向かっていることを知って貰ったと確信しています。
大阪大学大学院医学系研究科外科学講座 心臓血管外科学教授, 医学系研究科長 医学部長
平成22年5月 大阪府医師会 副会長
平成22年6月 大阪大学臨床医工学融合研究教育センター センター長
平成24年4月 京都大学iPS細胞研究所 特任教授
8月 大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 部長
平成25年1月 大阪大学医学部附属病院ハートセンター センター長
4月 大阪大学大学院医学系研究科 副研究科長
5月 大阪大学医学部附属病院 国際医療センター センター長