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第1回「坂井直樹」氏

最先端の次世代デザイン
コンセプトに代わる言葉の提示


私が生まれる100年前(1849年)に、橋本左内は適塾 にて緒方洪庵に学びました。16歳で啓発録を書き、26 歳安政の大獄にて斬首。たった10年間に医学を学び国 政を動かす先鋒ゆえに、本当の維新改革者だった橋本 左内へのレクイエムとして、適塾から大阪大学、その 一員として「KK適塾」をキックオフしました。以前よ り、デザインとクライアントとの「コンセプター」で ある「坂井直樹氏」を迎えてKK適塾今年度をスタート。 なんといってもプレゼンはKeynoteで動画と音楽プレ ゼンはゲストスピーカーとしては最初のこととなり、 MCにはデーブ川崎氏にも参画をいただきました。二人 のプレゼンと対談には会場からの質問をインプロビゼー ションのまま、一つの結論を出しました。私はデザイ ン思考、イノベーション、IoT、BigData、AIを「コン シレエンスデザインとレジリエンスデザイン」で、新 たな論理、そしてその実務結果を見せました。坂井直 樹氏も現実商品としてヒット作、そして慶応大学での デザイン教育、さらに新たなスッテキから街づくり、 全く新たなと未来のデザイン職能提示。会場とのやり 取りで、二人で行き着いた今回の講演での「結語」は、 「幸せのデザイン」でまとめることになったのです。 坂井直樹氏も、生涯をデザインに向けるということを 聞き、私も大賛同できました。次回のKK適塾には、先 般、リオのオリンピックでの卓球台デザインはじめ、 次世代デザイナーの澄川氏と、3D-Printerをいち早く デザイン界、技術界へ大きな仕掛けをしてくれた原氏 を迎えます。私のレクイエムとしては、次回は「幸せ・ 幸福・幸運」の実は真の意味を「コンシリエンスデザ イン」で証明使用と考えています。橋本左内を最も敬 愛してきた一人として、選び抜いた講演者で昨年の「KK 塾」を進化させます。

坂井 直樹
株式会社ウォーターデザイン 代表取締役
コンセプター。京都市立芸術大学入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立刺青プリントTシャツ販売。帰国後はテキスタイルデザイナーとして活躍後、1987年に日産自動車から販売された「Be-1」のコンセプト企画でヒットを出し、その後は国内外の製品開発に携わる。2008〜2013年 慶應義塾大学SFC教授